
ごきげんよう!
着物で世界に笑顔を増やす!
神戸 芦屋 西宮
着付け教室るりいろの松本ちえです。
お盆も過ぎましたね。
まだ着ていない浴衣や
夏着物を見て
一人でソワソワしています笑
いろんな考えがあるけど
私の場合、夏着物や浴衣を着て
出かける時期は
浴衣は8月いっぱい
夏着物は9月上旬まで
と決めています。
せっかくだから
季節感を大事にしたいし
期間限定だから
その時期に着れることが
とても楽しく
ハッピーで
愛おしいと思うんですよね。
で、これはあくまで
私の場合よ。
9月に
ドレスコード浴衣の
パーティーもあるだろうし
近所のおでかけとか
そんな時は
洋服でもそこまで
気を遣わないと思うのです
そんな時は
まだまだ、残暑厳しいので
体調に合わせて着るのが
一番です。
私も、見えないところは
極力、枚数を少なく
薄く、涼しく
工夫しています。
そんなことより
浴衣ってそもそも
何?
が本日のテーマ

浴衣は木綿ではなかった?
今は、浴衣といえば「木綿」が
多いですね。
最近はポリエステル製のものも
出てきていますが。
浴衣はもともと
湯帷子(ゆかたびら)
と言われ
入浴時に着るものでした。
ちなみに、
帷子は麻製のものを
いうことが多く
古代より日本では
衣類と言えば「麻」が一般的でした。
庶民は、麻を着ていたのです。
木綿は、江戸時代に
全国で栽培されるまで
輸入品だったりして
超高級品でしたよ!
つまりはバスローブ的な
実は日本に
「風呂」文化がやってきたのは
6世紀と言われています。
で、この時の風呂は
「蒸し風呂」
焼けた石に水をかけて
蒸気を発生させる
いわゆる「サウナ」です
で、浮いた垢をこすり落としていたとか。
直接、蒸気が当たると
暑いので
湯帷子を着て
風呂に入っていたり
したのです。
で、江戸時代には
湯船にジャポンと入る
いまのお風呂スタイルが
出来てきました。
そして、江戸時代前期には
入浴後に着る木綿の
単衣(裏地がない仕立て方)
のことを=浴衣 と言うようになります
(「日本服飾史」より)
つまり風呂上がりに着た
今でいうバスローブ
ま、そんな感じ。
ところで
みんな知ってた?
湯船にジャポンと入るのは
江戸時代になってからなのです。
温泉は治療など湯治目的で
何百年も前からありますが
「風呂」は蒸し風呂のこと
「湯」がお湯につかることを
差していたようです。
では、浴衣で出歩くのはどうなんだ?
では、浴衣で外を出歩くのは
どうなんだ!
バスローブで歩いているような
ものなのか?
ってことなんですが
(そういう、お堅い方も
いまだにいるからさ)
そーでも
ありません。
私が思う理由は2つ!
理由①
江戸時代後期には
夏の日常着として
着用することが
広まりました。
(「日本服飾史」より)
そう!
夏の日常着=普段着なのです
なので、
今でも浴衣で
おでかけするのは
全く持って
問題ないわけです。
ま、あくまでも
日常着だし
服でいうと
コットンワンピースとか
まあTシャツくらいの感じなので
冠婚葬祭と
お堅いお茶席には
オススメしません。

理由②
服飾史には「形式昇格」という
言葉があります。
普段着だったものが
段々、フォーマルウエアに
なっていくという
服飾史の中の流れが
あるのです。
例えば
燕尾服、
これはもともと乗馬用の服装でした
それが今では、最上級の
フォーマルウェアです。
豊臣秀吉とかの
肖像画で着てるやつ
なんか、ちゃんと正装してる感じでしょ
あれも直衣(のうし)
と言って
平安時代の貴族の普段着でした。
時代を経て
安土桃山時代には
よそゆきのファッション
フォーマルウェアに
なっているわけです
なので
この流れから言えば
普段着だった浴衣が
時代の流れとともに
お出かけ着になっても
いいころですよね!
なので、
浴衣でどんどんおでかけしても
問題なしだと思います!
長くなったので
大人女性がカッコよく
浴衣をきる秘訣と
浴衣を着物風に着るって何?
はまた後日~