着物でおでかけを楽しんだ後、帰宅して着物を脱ぐ・・・。さあ、この後のお手入れはどうしたらいいのでしょうか?
帰宅したらやることはたった2点
今回は絹の着物のお手入れについて。着物や着物まわりのケアって、どうしていいか最初はわからないですよね。そもそも絹の着物って洗えないんだよね?毎回、クリーニング?えっ、高くない?みたいな。
でも、基本的に着物のお手入れは○○です。
やることやったら、あとは○○。
なんだと思われます?
答えは・・・・
「放置」
そう、着物のお手入れは、基本、「放置」なんですよね~。
1点目~草履~
お家に帰ってきたら、まずは脱いだ草履です。草履は立てかけて、放置!

草履は、裏が革製のものがおおく、外で歩いた後は裏が湿っていることが多いです。そのまま箱に仕舞っておくと、カビがはえてしまうことも!なので、底が乾きやすいように、壁などに立てかけて、あとは放置します。
2日前後たったら、乾いた布で軽く表面を拭いて、しまっておきましょう。
2点目~着物と帯~
着物や帯は、脱いだらハンガーにかけて放置します。
夏はもちろん、寒い冬でも、重ね着している着物は意外と汗を吸っています。水分は着物の敵。しっかり干しておきましょう!この時、日光と蛍光灯が当たらない場所につるしておいてください。日光や蛍光灯が当たると、日焼けして、色が変色することがあるので要注意。

我が家では、母に教えられて長襦袢と着物を一度に脱いで、そのままハンガーにかけています。省スペースですね。もちろん、別々に干した方が早く乾きますよ!
画像では着物ハンガーに干しています。普通の洋服ハンガーだと、肩にハンガーの跡がついてしまうことも。洋服用しかない場合は、先にハンガーに厚みのあるバスタオルなどをかけて、着物へのあたりを、ソフトにすると型崩れはマシになります。
しばらく干しておいて、乾けばきちんと畳んでしまっておきます。着るたびにクリーニングに出す必要は全くありません。着ていた間のシワも、吊るしている間に重みで取れることがほとんどです。
こんな場合はプロにお願いする
膝の上にポトっ。
気をつけていてもやってしまう、これ。膝の上に「ぽとっ」て落としたり・・・。醤油やワインなど、食べ物の汚れは自宅では落とせません。落としたら、こすらずに乾いた布でポンポンと叩くように汚れをとり、なるべく早くプロにお願いしましょう。絶対にこすったらダメですよ!
クリーニングは、近所のクリーニングではなく、悉皆屋(しっかいや。着物のお手入れ、仕立てなどのすべてをやってくれる店)など「着物の専門家」にお願いしましょうね。
天気予報が外れて
雨に当たってしまった…。こういう場合も、なるべく早くプロの元へ。私も以前、雨で縮緬(ちりめん)の着物を濡らしてしまい、表面がデコボコになって焦りました。すぐに、悉皆屋さんに持ち込んだので、すっかり元通りになって帰ってきましたよ。(いや、ピシっとアイロンも当たっていたし、むしろ前よりキレイになって帰ってきた)
まとめ
こんな感じで、大きなトラブルがなければ着物のお手入れは放置でOKです。難しく考えなくても大丈夫。
足袋や肌着類はおうちで洗濯可能です。
着物を丸ごとドライクリーニングすること(丸洗いなどと呼ばれる)も可能ですが、あんまり着物には優しくないように思うので、私はめったにやりませんよ~
今回は絹の着物のお手入れでした。
ちなみに、ポリエステルの「洗える着物」であれば、ネットに畳んで入れて、洗濯機で洗えます。
着ていても安心感がありますね。笑