
ごきげんよう!
誰でもキレイで楽ちん。大人キモノはじめませんか?
神戸 芦屋 西宮 着付け教室るりいろです。
3月と言えば卒業式シーズンですね!
卒業式に「着物」で行こう!という方もいらっしゃるのではありませんか?
今回は、卒業式にふさわしい着物と帯について書いてみます。
卒業式にふさわしい着物
色無地
まずは、無地の着物。背中の縫い目に1つ家紋が染め抜かれた「一つ紋」のものなら、式典などにはピッタリです。一般的に紋が多いほど(一つ紋、三つ紋、五つ紋)フォーマル度が高い、と言われます。
卒業式などの式典への臨席は
一つ紋でじゅうぶんだと思います。

逆に「紋」がないものだと、式典には少しカジュアルかな?というのが私の感覚です。

訪問着、付け下げ
裾回り、袖、肩に柄が入った着物で、色無地より華やかになります。
一昔前は、色無地をお持ちの方が多かった印象ですが、現代ではこの「訪問着」だけお持ちの方が多いのではないでしょうか?
色無地は和のお稽古されている方が持ってる率が高いイメージですね。
私がご依頼いただく卒業式の出張着付けも、訪問着がほとんどです。
卒業式にふさわしい帯
袋帯
袋帯はだいたい4.2メートル前後の帯で、「二重太鼓」という結び方がポピュラーです。金糸銀糸が使われたものなら、華やかで式典にはぴったり。
見た目でいうと「キラキラ」しているものです。

袋帯の中でも、染めだけで柄が描かれたもの(マットな印象)は、少し式典には物足りないように思います。
名古屋帯
名古屋帯でも、金糸銀糸がふんだんに使われていて、着物の柄に負けないキラキラ華やかなものは色無地、訪問着とも相性がいいと思います。
袋帯に比べ、そういったキラキラのものは少ないので、選択肢は狭くなりますが。
おススメの柄
吉祥柄
吉祥柄とは、その模様のモチーフがおめでたいものだったり、縁起がよい図柄のこと。
青海波、松竹梅、扇面、熨斗(のし)、亀甲、七宝紋などは式典にもばっちりです。
柄にお祝いの気持ちを込めるのもいいですね!
花柄
お花柄なら、牡丹や菊、花しょうぶなどのいろんな花が表現されたものが華やかでいいですね。花柄の訪問着が1枚あれば、いろんなシーンで活躍してくれます。ただし、洋風の花、薔薇や蘭などは、式典よりパーティー向けかな。
おススメのモチーフ
「船」の柄なんていいと思います。新しい旅立ちにふさわしいですね!
着物と帯のコーデ
色無地には大きめの柄帯
色無地はとってもシンプル。これで帯まで柄が少なく無地場が多いものを合わせると、寂しい地味なコーデになりがちです。
色無地の場合は、キラキラして大きめの柄や、全体に柄が入った帯を選ばれるといいですね。

訪問着はバランスを考える
「帯に派手なし」とは言いますが、華やかな花柄の訪問着の場合、帯はシンプルに七宝つなぎや青海波など、幾何学の模様だと合わせやすいです。
柄の控えめな訪問着なら、帯をキラキラした模様の大きなものにしても、バランスいいです。
最後に
「帯が2本あるけど、どっちがいいの」という方は、着付け師さんに聞いてみたり、ヘアセットの時に美容師さんに相談するのもいいかもしれません。
私も、出張着付けに伺う時、帯や着物を複数お持ちの場合は、その場でコーデをご提案することも多いです。
数年前、テレビで有名な着物関係の方が、「卒業式は色無地。訪問着はダメ」というようなことをおっしゃって、講師仲間の話題になったことがありました。
おそらくその方の趣旨は、「主役はお子さんだから保護者の方は控えめに」ということだったようにも思います。
現代では、色無地をお持ちの方は少ない印象。なので、「着物で出席する」というだけでお祝いの気持ちが出せますし、思い出にもなります。
私は訪問着でも全く問題ないと思いますよ!