
ごきげんよう!
誰でも簡単キレイな大人着物
はじめませんか?
神戸 芦屋 西宮
着付け教室るりいろの松本ちえです。
やっと観にいけた映画
「日日是好日」
(にちにちこれこうじつ)
着物も出てくるうえ、茶道をやってる人、特に表千家の茶道を習ってる方は
めっちゃ楽しみにしていただろうこの映画。
やっと観に行ってきました。
私も、表千家の茶道を習い始めて今年で13年目
この映画はいろんな意味で楽しみにしていました。
もちろん、お茶のお稽古場でも話題でしたしね!
ネタバレって程でもないけど
内容を絶対知りたくない人は読まないでください(笑)
私的なまさかの展開
大学生の女の子二人が
ひょんなことから近所の武田先生のところでお茶を習うことから
この物語は始まります。
和のお稽古事って
なんとなく厳しそうなイメージがある気がしますが
やっぱり初めて先生のお宅に行くときなんかは緊張しましたよね~。
ここまで、普通に見ていたのですが
始まってすぐの
2人が割り稽古からの
お点前のお稽古してるとこで
知らない間に
落涙してました。
もう自分でも
びっくり!
亡くなったお茶の最初の師匠との思い出が一気によみがえってきたのです。
私の最初のお茶の師匠は
今の先生のお母様でした。
13年前
初めて通いだした
お茶のお稽古。
初めて茶道に触れる私は
本当に
生まれたての鹿みたいに
頼りない感じで
畳の上を歩く姿さえ
ぎこちなかった時を思い出します。
(今でも歩数は間違える(^◇^;))
あの頃は
師匠もお元気で
まさに
映画と同じ位置に座って
手取り足取り
それはこまごまと
教えてもらいました。
初めて過ぎて
自分の右手と左手を間違えるなんて
しょっちゅう笑笑
「右手で」と言われて
左手を出すことも
よくありました(遠い目…)
最初のころは
師匠と一対一。
1人なので
割り稽古はほとんどなく
初めから
お点前を一通りやるという
本当に
贅沢な時間を
過ごさせていただきました。
そんなことが次々思い出されて
ほんと泣けた・・・
ずっと、ティッシュを握りしめていて
横にいた人は驚いていたかも。
同じようなことを言われていた
映画の中で
武田先生の口癖や
お稽古で言われたことを二人がマネしているシーンがありました、
私も、いろいろ突っ込まれたな~。
全然、厳しい感じではなかったのですが
懐かしく思い出しました。
「大雑把に見えるから
指は揃えて」
「綺麗な所作のお点前さんに
お茶を点ててもらう方が
美味しく感じるんだから
(綺麗な所作で点てなさい)」
まー
いろいろ
言われてたな笑
「なんか柄杓をひく手がごつく見えるわ~」
って言われたことも。
映画でも似たようなこと
言われてました。
そんな思い出が
一気に蘇って
涙が止まらなかった。
多分、あのシーンで泣く人
おらんと思うけど。
一人の女性の物語
この映画は、茶道が軸にはなっているけれど
茶道を経験したことなくても
十分楽しめると思います。
それどころか、主人公の典子のように
同世代の人と自分を比べて焦ったり
できのいい後輩の出現に立場がなくなったり
恋に悩んだりしたこと
ある人も多いとおもう。
彼女たちが大学生だった年代は
私が大学生だったときより少し前。
それでも、持ち物とか、特にトートバック、
流行っていたな~みたいなことも思ったりして。
アラフォー女性は特にいいかもしれませんね。
お茶あるある
マニアックだけど面白かったのは
お茶会の壮絶なお正客争い。笑
お茶席では、一番上座に座った方を「お正客」(おしょうきゃく)と呼びます。
茶会で、亭主と会話しながらお道具についてたずねたり
時には場を盛り上げたり、いろいろと知識や臨機応変な対応力が問われるんですよ。
だから、若者はもちろんやりませんが
できる大先輩たちも、まあまあ「謙遜は美徳」と言わんばかりに避けたがるのです笑
そんなシーンがあったのも面白かったです。
あと、水差しをもって、足の痺れで転んで、水をかぶる・・・
さすがにあれはないよね~
というのが私の周りのお茶経験者の意見です笑
でも、5年目の初釜が終わったとたん
脚の痺れをかくせなった私と先輩は隠し撮りされていました笑

5年たっても、脚はしびれますよ笑
結局パンフレットを買いました
映画を観て、買うつもりなかったけどやっぱりパンフレットを買いました。
樹木希林さんのコメントももちろん良かったけど、
中には登場したお菓子や掛け軸がちゃんと載っていて
それがめちゃ良かったです。

それにしても、茶道はやったことなくこの映画のためにお茶を習ったという樹木希林さん、どこからどう見てもお茶の先生に見えるのがすごいです。
私と茶道
今年は師匠の7回忌。
もう、そんなに経つんですね
前回のお稽古場の水屋にかけてあった短冊の言葉は
「看よ看よ臘月尽く」
12月が終わっていくよ
みたいな意味ですが
いつでも12月だという心持で
毎日大切にしなさい
という意味もくみとれる言葉です。
今の師匠も亡くなった師匠と親子だけあって
とても明るくユーモアに富んだ素敵な先生です。
お茶は、終わりがない習い事だと思いますが
だからこそ、いい師匠に会えたこと
「先生」とお呼びする存在がいてくださることは感謝でしかありません。
あ、そうそう、映画のなかで「私たちのころは嫁入り前にお茶を習っていた」
みたいなセリフがありましたが
私、お茶を習っているってだけで
お見合いをもって来られたことがあります。笑
婚活女子にもおススメです。

私は前職で、マックス忙しい時も
お茶の時間だけが、ストレス解消の時間でした。
普段のお稽古でも
お高いお道具をふんだんに使わせてくださるので
いい意味で緊張感もあり
目の前のお茶だけに集中する時間は
頭を空っぽにできて
終わった後は、爽快でした。
現代にいそがしい人にこそ
茶道は必要なのかもしれません
さて、
来年の初釜は
お正客の大役を割り振られています。
映画で使ってた
あのご挨拶の台詞
そのまま使おう!
樹木希林さんの
着物も着付けも素敵だったな
私的
素敵ポイントは
またブログに書こうと思います。