
ごきげんよう!
神戸 芦屋 西宮の
楽しいプライベート着付け教室 るりいろ 石田ちえです。
先日、京都まで着物のお勉強に行ってきました。
前から気になっていた染色補正森本さんの人気イベント
「着物今昔」です。
お話くださるのは、森本景一さん。
染色補正師として、着物に50年以上携わって来られた方です。

お話は、着物の衿合わせのことに始まり
むかしの座り方から着物のシルエットのお話。
明治から戦前までのお着物の流れなど、あっという間の2時間でした。
特にご自身が感じてこられた戦後の着物の動向や
アンティーク着物の技法のご説明は、
「なるほど!」
「そうだったのか」
と、気づきがたくさんでした。

明治か大正時代の写真を見せてもらいながら、半衿の見せる量のお話を聞いて、やっぱりそういう衿を見せる着方、してたんだな~なんて思ったり。
朝の連ドラ「わろてんか」では主人公の母親役の鈴木保奈美さんの着方がちょっと近い気がしました。
豪華な刺繍の半衿、今の着付けだとちょっとしか見えなくてもったいないって思っていたんですよね。なるほど~でした。

これは、みんなでアンティーク着物の技法を見せていただいているところ。
染料で染めた上から、日本画の水性顔料で細部を書き足しているそうです。
だから、普通なら出来る着物をほどいて洗う「洗い張り」が
出来ないそうです。
洗わない想定の着物。一生に数回しか着ないってことですよね。
それを誂えられた人たちはどんな方たちだったのか、
妄想が止まりません笑
たくさんの資料と経験を織り交ぜてのお話はあっと今でした!

お話の途中で出た
「現代は着物離れではなく、着物屋離れ」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
着物屋の今までの売り方のツケが回ってきているとのこと。
わからんでもないですね・・・。

森本さんは家紋の研究家としても有名な方。
ご自身が手掛けられた色付きの家紋「大宮華紋」も見せていただけました。
とっても繊細で雅な感じがしますね。


着物今昔は定期的に開催されています。
次は、こちらも人気の着物お手入れ講座2/12開催ですよ!
第三十七回「着物お手入れ体験講座」(イベントNo.74)