
ごきげんよう!
誰でもキレイで楽ちん、大人キモノ始めませんか?
神戸 芦屋 西宮 着付け教室るりいろです。
せっかく日本に生まれたのならば
ぜひとも、着物で行ってみたい場所のひとつ、それが伊勢神宮の御垣内参拝です。
御垣内参拝とは
伊勢神宮参拝において、普通は入れない御垣内参拝という参拝があります。
一般的には「正式参拝」とか「特別参拝」とも呼ばれています。
一般の参拝と何が違うかというと
参拝する場所が違うのです。

普段は、外宮でも内宮でも本殿の何重にも囲まれた垣根の外から
正確には外玉垣南御門前の白い布の前で参拝します。
しかし、御垣内参拝は外玉垣南御門内、つまり神様により近い場所でのお詣りが出来る、ということなんですね。
ちなみに「伊勢神宮」とは、内宮と呼ばれる「皇大神宮(こうたいじんぐう)」
外宮と呼ばれる「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」をはじめ、別宮、摂社、末社、所管社全125社の総称です。
服装に決まりはあるのか?
結論からいいますと、あります。
一般に伊勢神宮の正式参拝は正装で!と言われてます。というのも特別参拝要項に
「参拝者の服装は礼服が望ましいが、敬意を失しない程度の平常服(男子の背広、女子のこれに相当するもの等)は許可する
但し、この場合、男子は背広、ネクタイを着用し、女子はこれに準じた服装を整えること」
と書かれているからなんです。
結構あいまいな感じがしますよね。
しかし、遠方から来ていても、神官の方の判断で「ふさわしくない」服装とされれば、御垣内参拝はかないません。悲しすぎる・・・
どんな着物がいいのか?聞いてみた!
では、着物ならば、どんな種類のものが良いのでしょうか?
着物にもカジュアルな小紋から紋付色無地などの準礼装、そして、振袖や黒留袖などの第一礼装と呼ばれるフォーマルなものがあります。ネットで「伊勢神宮 正式参拝 着物」で検索してみたら、色無地や訪問着が多いようでした。
とりあえず母に「一つ紋付きの色無地」と、「訪問着」を借りましたが、なんかもやもや。
ここははっきりさせておこう、と、事前に電話をして確認してしました。
問い合わせたのは伊勢神宮を管轄する神宮司庁。
問合せの内容を伝えると、担当者の方にかわってくださいました。
私「お着物で正式参拝に行く場合の着物の格について、教えていただきたいのですが、一つ紋付きの色無地は大丈夫でしょうか?」
担当者の方「生地はなんですか?」
私「(えっ?生地⁉︎と思いつつも)縮緬です。」
担当者の方「縮緬の一つ紋付き色無地でしたら、よろしいと思います」
私「訪問着はどうですか?」
担当者の方「なお、よろしいでしょう。また、小紋の場合は、鮫小紋などでしたらよろしいです。」
ということで、私の準備したものでオッケーでございました。ひと安心!
着物の場合はこれを着る!
結論から言うと、染めの着物で準礼装以上ということなのかな、と思います。
訪問着、一つ紋付きの色無地、江戸小紋の三役(鮫、行儀、通し)なら良さそうです。心配な方は、直接聞いてみてもいいと思います。今回は自分が用意したものについて聞いたのですが、「じゃ、どんな着物が1番ふさわしいのか?」ということも聞いておけばよかったと後で思いました。(振袖とか留袖とかだったりするのかな…)
当日の私の着物コーデ
私が行った例をご紹介します。
外宮編
1日目 外宮に正式参拝の装い。
縮緬1つ紋色無地に袋帯(半衿、足袋は白!)
一応、末広も差しております。

2016年、着付けが若干アレで、何ですけど・・・。
上着は、参拝直前の入り口で脱ぎますので、そんなに何も言われない感じです。
紋、わかりますか?
一つ紋入りです。
内宮編
2日目 内宮正式参拝の装い。
友禅訪問着に袋帯(半衿、足袋は白)
もちろん末広も。
(ちょっとストールの持ち方がアレですけど・・・)


ちなみに着物の色は問われず。ダークな色が多いスーツの中で目立ち過ぎる私。
なお、御垣内は地面にコブシ大の大きな玉石が敷かれています。洋服で行く際も、ハイヒールでは絶対に歩けませんので、ローヒールで行かれることをお勧めします!
さてさて、これは2016年の様子。
今年は着物仲間と、全員着物で御垣内参拝に行きます。楽しみだな~。