今年最後のお茶のお稽古

先日、お茶のお稽古納めでした。その時、先生が水屋(準備をする台所的な場所)に掲げてくださっていた短冊の言葉。それが禅語の一つ「看々臘月尽」でした。

「看々臘月尽」とは

「看々臘月尽」は「みよみよ臘月つく」と読みます。

看よ看よとは、「よく見なさい」
臘月(ろうげつ)とは、「12月」の別称。
そして「尽く」は、「終わる」という意味があります。

つまり、「よく見てごらん、12月があっという間に終わっていくよ」くらいの意味になります。

禅語としての裏の意味

私が茶道を習い始めたときの師匠は(いまの師匠のお母様)、よくこう言っていました。「禅語には見た目の意味だけでなく、裏の意味があるのよ」

では今回の禅語の裏の意味とは何でしょうか?

パッと見た表面上の意味は「よく見てごらん、12月があっという間に終わっていくよ」です。

しかし、これを人生に例えると12月は人生の終わりのころ。あともう少しでこの世とさようなら、みたいな時期になります。つまり、12月のことを言っているようで実は、「よく見てごらん、あっという間に人生は終わってしまよ。」ということなのです。「光陰矢の如し」と同じような意味なんですね。

今を見つめて生きているか!

「看」という言葉には「よくみる」という意味があります。

そして、「尽く」」には「みるみるうちに」という意味もあります。

日々の生活をよく見てみると、先延ばしにしたり、「いつか」やりたいと思いながら、「そのうちに~」なんて手を付けていないことはありませんか?見る見るうちに人生過ぎてゆく。そう、人生はあっという間です。

であるならば、いつでも今を(人生の)「12月」だと思って、懸命に過ごしなさい。ということをこの言葉は示してくれます。茶席では12月によく掛けられる語ですが、このような意味を理解していると、いつの季節に掛かっていても、構わないことがわかります。

 

先延ばしにしたい何かが起こったら、この言葉を思い出して、真っ先にその「何か」に取り掛かると、きっといつもとは違う良い結果になりますよ~。

 

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